夏生恒先生の作品の王子様は野獣系。
突然、婚約者だと告げられて下宿屋をやっているひばりは
異国の王子と一緒に生活をすることになってしまいます。
王子ランディールはひばりのおじいちゃんの昔の戦友の曾孫で
若いときのおじいちゃんと戦友との間で交わした約束により
ひばりはランディールと生まれたときからの婚約者だったのでした。
そんなランディールを簡単に受け入れることができないひばりは
生活の中でランディールの意外な一面を知っていき
少しずつ惹かれていくのですが・・・。
ひばりにはランディールの気持ちに
簡単に応えることができない理由があったのです。
王子様は野獣系のあらすじは?
おじいちゃんと一緒に下宿屋をしていたひばりは
ある日異国の王子ランディールの婚約者だと告げられてしまい
ランディールと一緒に生活をすることになってしまいます。
おじいちゃんのお客様としてお迎えするのですが
宮殿に住むランディールは意外にも
ひばりの仕事を手伝ってくれる素晴らしい男性でした。
そんなランディールと一緒に買い物に出かけるひばりは
常に笑顔で人と接するランディールの姿を見て
少しずつランディールに惹かれていくのです。
![王子様は野獣系](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/BKC14160.jpg)
王子様は野獣系
しかし買い物の途中、ひばりの表情を曇らせる
出来事が起こってしまいます。
ひばりの中学生のときの同級生で
金融屋を営む男性がひばりに話しかけてきたのです。
思いつめた様子のひばりを気にかけるランディールでしたが
ひばりは何も言わずに黙り込んでしまいます。
その翌日、ランディールの側近ティグが
血相を変えてひばりに助けを求めて――。
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王子様は野獣系のネタバレとその後の展開は?
高熱を出して倒れこんでしまったランディールの体を冷やし
ひばりは必死にランディールの看病をします。
そんなひばりの姿にランディールは
おじいちゃんの話をしてくれるのですが
ひばりにはおじいちゃんの孫としてランディールの
婚約者でいることができない理由がありました。
どうしても素直にランディールの好意に
応えることができないひばりは
ランディールからの好意がとても胸に痛くて
ランディールの熱が下がった後も
顔を合わせにくくなってしまい
仮病を使って部屋の中に引きこもってしまうのです。
そんなひばりを心配したティグがひばりの様子を
気にかけてくれるのですが
ティグに心配をかけたくなかったひばりは
ティグに体調が良くなったと告げてしまいます。
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王子様は野獣系
するとティグから話を聞いたランディールが
看病のお礼としてマッサージをしてくれるのです。
ランディールの好意に頑なだった
ひばりの心が揺らいだそのときひばりは
一気に現実へと引き戻されてしまいます。
金融屋の同級生が部屋まで乗り込んできたのです。
そしてひばりはとうとうおじいちゃんにも隠し通してきた
秘密を言わなければならない状態になってしまうのでした。
ひばりは仕方なく自分には300万円の借金があり
そしておじいちゃんの本当の孫ではないことを
ランディールに打ち明けることにしたのですが・・・。
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王子様は野獣系の感想は?
本作は身分違いの恋よりもおじいちゃんと
戦友の間で交わされた「約束」が原因で
主人公のひばりが思いつめてしまい素直に自分の気持ちを
相手に伝えることが出来ない辛い状況を作り上げています。
読んでいて痛いほどランディールに惹かれていく
ひばりの気持ちが分かるのに
どうしても自分の気持ちに素直になってはいけないと
踏みとどまるひばりにとても胸を締め付けられました。
そして幼い頃から自分の婚約者だと言われて
一枚の写真だけを頼りに気持ちを募らせてきた
ランディールのことを考えるととても悲しくなります。
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王子様は野獣系
本作は3作品の短編が収録されていますが
どの作品も身分違いの恋を描いていて
短編なのに読みごたえのある作品になっています。
夏生恒先生も大御所の作家さんなので興味のある方は
是非読んでみることをおすすめいたします。
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