小田三月先生の作品の愛罪。
施設で育った咲良は幼い頃に同じ施設で育った
健示に偶然再会して付き合うことになってから４ヶ月。
しかし咲良には健示と一緒にいても忘れられない人がいました。
咲良は同じ施設で育ち付き合っていた元カレの和馬のことが
どうしても忘れることが出来なかったのです。
けれどある事件がきっかけで咲良は和馬のことを
消したくても消えない存在にしてしまったのでした。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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愛罪のあらすじは？
幼少期に施設で一緒に育った健示と
４ヶ月前に再会した咲良は流れで恋人同士に。
しかし咲良の心の中には幼少期に健示と一緒に育った
大切な恋人の和馬の存在がどうしても消えていなくて・・・。
愛罪
罪悪感がありながらもズルズルと関係を続けてしまう咲良ですが
ある日、大学で友達になったエリカの誘いで
エリカのバイト先に向かうことになり
そこで和馬にそっくりな人物と出会います。
女の人の格好をしている人物は声も痣の場所も
和馬と全く一緒の位置にあり星来と名乗っていましたが
どんなに綺麗でも男性で・・・。
和馬のことを見間違えるはずのない咲良は
必死に今までどこに行っていたのかを問い詰めますが
星来に和馬であることを否定されてしまい・・・。
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愛罪のネタバレとその後の展開は？
和馬と咲良は互いに愛し合っていました。
しかし和馬の愛は当時まだ子どもだった咲良には重すぎてしまい
駆け落ちを持ちかけてきた和馬の誘いに
咲良はどうしても応えることが出来ませんでした。
そしてその日、増水した川の水で帰り道を塞がれてしまった2人は
同時に起こった土砂崩れに巻き込まれてしまい
気がつくと咲良は健示に助けられ病院のベッドの上に・・・。
それが和馬との最後の思い出でした。
そんな過去に縛られ続けている咲良は
星来と名乗る人物が和馬と同一人物であると確信を持ち
健示に相談しようとするのですが健示はずっと電話で
誰かと会話をしていてなかなか相談できません。
愛罪
夜、健示から電話で呼び出された咲良は
急いで健示の家に行きます。
すると部屋の中から知らない女の子が
敵意に満ちた顔でこちらを見ているのです。
女の子は健示の義理の妹でカナという名前でした。
カナは健示のことを幼い頃から男として見ていて
高校生になった今、家出をして健示の家に押しかけたのですが
健示にはカナをどうしても受け入れることができなくて
健示はわざと咲良を紹介して
カナのいる室内で咲良を抱こうとします。
しかしそんな健示とカナに違和感を感じた咲良は
怖くなってしまい家から飛び出してしまいます。
夜道を歩いていると偶然にも星来とすれ違い
男性の格好をしている星来はやっぱり和馬にしか見えなくて
咲良は星来を問い詰めます。
しかしどうしても話しがかみ合わなくて・・・。
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愛罪の感想は？
とても複雑な関係の登場人物たちが苦しい現実を
それぞれの運命の中で生き抜いていく
情景を描くこの作品はとても内容が濃いです。
突然、別れなければならなくなった咲良と和馬は
再び再会したときには付き合っていた当時の距離とは
到底かけ離れていたものでした。
ですが咲良はどうしても和馬のことを
諦めることができなくて・・・。
一方、健示も妹のカナが家出をしたことから
様子がおかしくなっていきます。
必死でカナを自分から遠ざけようとする姿に
どこか違和感を感じてしまう咲良。
愛罪
しかし咲良には健示のことを考える余裕は全くありません。
いろいろな人物の複雑な家庭環境と恋愛感情が入り混じった
読み応えのある作品に仕上がっている「愛罪」ですが
全員が幸せになる道はあるのでしょうか・・・？
読んでいて何度も胸が締め付けられ読み始めたら最後まで
一気に読まなければモヤモヤしてしまう・・・
そんな「愛罪」を私は強くおすすめします。
興味がある方は絶対に読むべき作品です。
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