山本小鉄子先生の作品のほんと野獣。
街の小さな交番に勤める真面目な警察官・上田朝春の元に
ある日突然現れたのはモノホンのヤクザでした。
ヤクザの若頭である青年・後藤田輝に家まで押しかけられ
一触即発かと思いきやまさかの告白!?
警察官×ヤクザの奇妙な恋愛がここに幕を開ける――!
ほんと野獣のあらすじは?
ある日の朝、部屋着に無精髭・・・完全に寝起き姿の上田の前に現れたのは
グラサンオールバックでスーツに趣味の悪いネクタイを締めた男でした。
いかにもという風貌のその男の正体は案の定ヤクザ。
見覚えのない男を一先ず部屋に上げたものの
上田はどうしたものかと困ってしまいます。
そんな上田の前に男はおもむろに札束が入った封筒を投げよこします。
後藤田輝という名前と昨晩の礼だという言葉を告げる
ヤクザの男に上田は昨晩のことを思い返します。
実は上田は街の小さな交番に勤める警察官
彼は前の日の夜、偶然下着泥棒を捕まえていました。
そこで出会ったのは黒髪の一人の青年。
下着泥棒を大声を出し追いかけていたのはその青年でした。
ほんと野獣
暫くなにやら喚き散らしていた青年でしたが最終的には
彼は下着泥棒が持っていたボクサーパンツを持って走り去っていきます。
昨晩出会った人物と照らし合わせても目の前のヤクザに
ピンとこない上田はおもむろに彼のサングラスを外します。
するとその下から現れたのは幼さを強く残した風貌・・・
ヤクザの正体は昨晩出会った青年だったのです。
礼だと差し出された大量のお金を受け取れないと返し
メンツをつぶす気かという後藤田にならばと
上田はお礼の言葉が書かれた封筒だけを受け取ります。
そんな上田に後藤田は顔を真っ赤にしながらやっぱり好きだ
昨晩のあの時からテメェが好きだと熱烈な告白をするのでした。
かくして警察官の上田とヤクザの若頭である後藤田の
奇妙な関係がスタートすることとなります。
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ほんと野獣のネタバレとその後の展開は?
幼い頃から誰とでも分け隔てなく接してきた上田はいいやつも
悪いやつもひっくるめて人間は面白いという価値観の持ち主です。
そのため最初は後藤田の言葉に驚きはしたものの無下に告白を
断ることはなくお知り合いからという返事をしていました。
すっかり上田にメロメロになってしまっている後藤田は
彼の務める交番の近くに舎弟と共に張り込みをしたり
直接交番にきたりととにかく頻繁に会いに来るようになります。
上田もなんだかんだでそんな彼に付き合い
時にあしらいながら二人は徐々に距離を縮めていくことに。
そんなある日後藤田はついに最初にあった日の
告白の返事を聴こうと上田を食事に誘います。
お知り合いの仲は既に超えた正式な返事を聞かせろと言う後藤田に対し
上田は冷静に後藤田の気持ちはつり橋効果と同じだと告げます。
それなりに上田と仲良くなれたと思っていた後藤田はショックを受け
「こっち玉砕覚悟でやってんだよっ!」と叫びそのまま店を飛び出します。
上田も後藤田の後を追いますがその最中に揃って二人の出会いの
きっかけとなった下着泥棒とその仲間に拉致されてしまいます。
ほんと野獣
医者の息子であった下着泥棒が
二人を逆恨みし手荒な手段にでてきたのです。
しかし頭を殴られ気絶してしまった上田をみた後藤田はぶち切れ。
ヤクザの息子であると知らない男たちは
迫力ある後藤田のヤクザとしての顔に怯んでしまいます。
その後なんだかんだで二人は無事解放され上田もようやく
自分の気持ちと後藤田の想いを受け入れる決心がつきます。
後藤田は嬉しさのあまり上田の身体に乗り上げ熱いキスを交わす二人・・・
そのままセックスにもつれ込みそうないい雰囲気となりますが
ここで頭を殴られていた上田が吐き気を催したことで甘い時間は終了。
二人の初エッチはしばらくの間お預けとなるのでした。
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ほんと野獣の感想は?
警察官×ヤクザという立場も性格も全く異なる
二人が織りなすラブストーリーとなっております。
ヤクザものときくと仄暗い雰囲気の作品が多いですが
本作はギャグテイストでとにかくかわいい話が
中心となっているので安心して読むことができます。
作者の山本小鉄子さんの作品は他にもいろいろ読んでいたので
最初は山本さんがヤクザもの!?と大変驚きました。
これまでの作風的にまさか血まみれドロドロ展開の
漫画ではないよな・・・?と思ってはいましたが
案の定警官とヤクザという立場の二人にもかかわらず
かわいくてキュンとする展開がてんこ盛りの作品となっていました。
ほんと野獣
ただ締めるところはきちんと締めており
基本はギャグテイストのドタバタ展開が多いものの
たまに入ってくる微シリアスな展開で読んでいて飽きがきません。
ただヤクザ漫画特有の極端なシリアス展開や痛い描写
ドロドロなどの要素はないので
そういったテイストが苦手な方でも安心して読めるかと思います。
あまりシリアスや重い話は読みたくないけれど
内容が面白い漫画が読みたいという人にはうってつけの作品です。
作風は表紙の絵の雰囲気そのままなので
表紙でピンと来た方は安心して読まれてください。
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