『セブンデイズ』や『花のみぞ知る』の作者・宝井理人先生の
最新作の『テンカウント』。
潔癖症の青年・城谷と彼のカウンセラーの黒瀬が紡ぐ
どこか切なく、優しい物語。
美しい絵柄と繊細なストーリーに引き込まれること間違いなしです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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テンカウントのあらすじは?
この世にあるものは全て汚い・・・。
社長秘書として働く青年・城谷は極度の潔癖症。
スリッパも受話器もドアノブも電車のつり革も
他人がいる空気もなにもかも汚く感じてしまいます。
そんな世界で息苦しさを感じながらも
いろいろなことを諦めながら機械的に毎日を過ごす城谷。
そんな彼はある日一人の青年と出会います。
自分が秘書を勤める社長が事故に遭った際
たまたまその場にいて助けてくれた青年・黒瀬。
テンカウント
病院に付き添ってくれた彼から初対面も関わらず
城谷は潔癖症であることを見抜かれます。
洗いすぎてあかぎれだらけの手
白い手袋・・・淡々と指摘され
専門医にかかることを勧められます。
社長を自ら助けようとすらしなかったことや
自身の極度の潔癖に思うところがあった城谷は
迷いながらもカウンセリングを受けることに。
そのカウンセラーこそ黒瀬だったのです。
お金はもらわないあくまで個人的にカウンセリングをするという彼は
見返りとして友達になってほしいと告げます。
そうして城谷は克服したい10個の事柄を挙げ
それを一つずつクリアしていくという治療を受けることになります。
ドアノブに触る本屋で本を買う電車のつり革を持つなど少しずつ
自らが決めた項目を克服しようと頑張る城谷とそれを支える黒瀬。
しかしそんなある日、城谷が電車で体調を崩してしまい・・・。
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テンカウントネタバレとその後の展開は?
「俺か電車の床、か、どちらがマシですか」
電車内で体調を崩した城谷を抱き上げ
自身が勤める病院へと運んでいく黒瀬。
弱り切った苦しそうな城谷に思わず
キスをしそうになりますが未遂に終わります。
しかしこの一見以降黒瀬は
城谷と距離をおくようになるのです。
そうしてついに黒瀬は城谷へ別れを告げます。
あまりにも一方的で突然の別れに
残された城谷は一人涙を流します。
それ以降ショックからか仕事を無断で休んでしまう城谷。
心配した同僚が黒瀬へと連絡を取り
二人はまた会うことになります。
テンカウント
泣きながら黒瀬と会う前の状態に戻してと訴える城谷。
ほんのわずかなものでしたが黒瀬と過ごした時間で
城谷はいままで遠ざけてきた人のぬくもりを
知ってしまいました。
そして潔癖症は治っていないのに
それがなくなってしまったことが
辛くて仕方がないのです。
涙を流す城谷を抱きしめ好きだと告白する黒瀬。
自分の気持ちに気付いてしまったからこそ
彼はカウンセリングをやめようと思ったのです。
まだその時ではないのにどうしても触りたくなってしまうと。
すれ違いながらもようやく思いを通わせた二人。
そのまま誰もいない、黒瀬の勤める病院で・・・。
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テンカウントの感想は?
BL漫画で潔癖症の設定って色々難しそうだし
話が重そうだな~というイメージで最初は読み始めました。
実際甘々でコミカルな雰囲気ではないんですが
たまに見せる城谷の天然さや脇役たちがいい味を出しており
想像していたより重くはなかったです。
1巻は主に潔癖症を克服するために決めた10の項目を
二人で進めていく・・・というのがメインとなっています。
これは実際の心療内科の治療でも
よく使われている手法ですね。
自分にとって嫌悪感が少ない事柄から初めて
少しずつレベルをあげていきます。
ただ城谷の10項目は最後の一つ枠だけが空白のままです。
いったいここに何が入るのか・・・と非常にドキドキさせられます。
テンカウント
またこの物語の特徴として序盤はエッチシーンがないということが挙げられます。
潔癖症のキャラが主人公なのでそう簡単に身体を許しても
違和感がすごいんですが1巻丸々なにもないというのは
BLコミックでは非常に珍しいのではないでしょうか。
だからといって面白くないというわけではまったくないです。
なによりテンカウントは二巻からが
かなりエロエロな感じになっていくので・・・。
ただやはり本番までにはまだまだ時間がかかりそうですね。
本番はまだなのにここまでエロい雰囲気を出せるのは
さすがというところでしたが。
とにかく丁寧に丁寧に話が紡がれていく作品なので
ストーリー重視のBL漫画が読みたいという方には
とっくにお勧めしたい一冊です。
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