真敷ひさめ先生の作品のケダモノより愛を込めて。
和菓子屋、御国堂の大和撫子と言われる都子は
周りの男性からモテモテ。
そんな都子に言い寄る悪い虫を追い払うのは
天然の都子に幼い頃から恋をしている
純粋な元不良の住み込み和菓子職人である龍太郎。
あるとき龍太郎の母親が長男の龍太郎に
家を継ぐために戻って来いと言ってきて――。
天然お嬢様と元不良和菓子職人の純愛の物語と
他3作品の詰まった恋のお話です。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ケダモノより愛を込めてのあらすじは?
和菓子屋御国堂の看板娘・都子は大和撫子と言われるほど
美しい女の子ですが言い寄る男性はすべて
住み込みの和菓子職人である龍太郎に追い払われてしまいます。
15年前に御国堂の和菓子職人になった龍太郎はまだ幼い都子に
恋心を抱いてからずっと都子を守り続けていましたが
四六時中一緒に都子といるせいで理性も限界に達してしまっていて・・・。
![ケダモノより愛を込めて](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/TSS23760.jpg)
ケダモノより愛を込めて
このままでは都子を傷付けてしまうかもしれないと
怖くなってしまった龍太郎は都子の笑顔を失いたくない一心で
必死に自分の心を押さえつけます。
そんなとき龍太郎の母親が御国堂を訪ねてきて
龍太郎に家に戻ってくるように言うのですが
龍太郎は和菓子職人としての道を決めていたので
実家の旅館を継ぐことは出来ないと断ります。
すると今度は都子に話が飛び火してしまい龍太郎の母親は
都子に旅館の女将になって欲しいとお願いをしてくるのですが・・・。
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ケダモノより愛を込めてのネタバレとその後の展開は?
小さい頃に母親を亡くしてから御国堂の長女として生きてきた都子には
外の世界に出ることなんて考えられないことでした。
けれど龍太郎が本気で和菓子職人を目指しているのなら
自分が家を出ないと龍太郎に迷惑がかかるのではないかと考えた都子は
龍太郎の母親の元へ行くことにしたのです。
龍太郎の弟とお見合いをすることになった都子ですが
弟は都子が龍太郎に恋をしていることを見事に見抜いていました。
どうしても兄の恋した女性を見てみたかったという弟ですが
都子は龍太郎に嫌われてしまっていると思っているので泣いてしまいます。
![ケダモノより愛を込めて](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/TSS23760.jpg)
ケダモノより愛を込めて
そこへ慌ててお見合いを止めに来た龍太郎が現れて
泣いている都子を見た瞬間、弟に殴りかかろうとしてしまうのです。
そんな龍太郎を止めて都子は涙を流しながら告白をします。
そして龍太郎は自分の素直な気持ちを都子に伝えて両想いになるのですが
それがすべて龍太郎の母親と都子の父親の策略だったことを弟から伝えられて・・・。
弟から手渡されたホテルのカードキーを使って
二人ははじめての夜を迎えることに――!!
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ケダモノより愛を込めての感想は?
全部で4作品が詰まっている本作ですが
どの作品も胸がキュンキュンしてしまう作品で
短編なのに読み応えのあるものでした。
龍太郎と都子の恋ですがはじめからとてもわかりやすくて
どこで二人が互いの想いに気がつくのかが気になってしまいます。
周りは全員、二人の想いに気がついているのですが
二人だけは互いの想いに気がつかなくて
読んでいるこっちはモヤモヤの嵐です。
二人とも距離が近すぎて互いを大切にしようとする心が
強すぎていたのかもしれません。
![ケダモノより愛を込めて](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/l/TSS23760.jpg)
ケダモノより愛を込めて
そんな二人に気がついてか都子の父親と龍太郎の母親が
二人の恋に少しだけ手助けをしてくれたのですが
もしこれで龍太郎が都子を連れ戻しにこなかったら
このまま都子は龍太郎の弟と結婚することになっていたのでしょうか?
だとすると、ものすごい賭けに出た手段だったのでは・・・。
そして巻き込まれた弟はなんだか不憫なような気もします。
とにもかくにもお互いに気持ちを確かめ合えた二人は
見事に幸せをつかむことができて本当によかったです。
その後、龍太郎が都子を避けていた原因を
都子が問い詰めているシーンがありましたがそれもまた
少し甘い雰囲気が流れていてとても魅力的です。
またラブシーンもなかなか甘いもので
頬が緩んだままラストを読み終えることになり
とても満たされた気分でした。
そんなすばらしい作品ですので是非読んでみてください。
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