三好輝先生先生の作品の監視官 常守朱。
衣食住、そして人の人生までもが全て数値化された世界。
新米監視官・常守朱もシビュラシステムの恩恵による
幸福を疑わなかった一人でした。
しかし監視官になった彼女はこの世界の不条理や
残酷さを目にしていくことになり・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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監視官 常守朱のあらすじは？
衣食住、社会生活の全てがコンピューターによって
管理されるようになった世界。
いまや世の中はそれだけでなく人間の精神でさえも数値化されています。
「PSYCHO-PASS」と呼ばれる数値によって
事前に犯罪者予備軍を割り出するようにまでなっています。
過去に犯した罪ではなく未来に
犯罪を起こす可能性で裁かれる世の中なのです。
常守朱はそんな「潜在犯」と呼ばれる彼らを裁く
公安局刑事課一係の新米監視官です。
配属早々現場に向かわされた彼女は街頭での
色相チェックに引っかかり逃亡した潜在班を追うことになります。
監視官 常守朱
人質を取って逃げる犯人を確保するため彼女の前に現れた人物たち・・・
それは執行官と呼ばれる獣を狩るための獣たちでした。
犯罪係数が一定値を超えた本来であれば彼らもまた
潜在犯として隔離されなければならない存在。
しかし同じ犯罪者を駆り立てる猟犬としての役目と引き換えに
彼らは外に出ることが許されているのです。
彼らを部下として率いることになった朱。
ですが喋っている分には一般人と変わらない
しかし間違いなく犯罪係数は一定値を超えている
潜在犯である彼らへの接し方や
潜在犯を捕獲するやり方自体に戸惑いが隠せません。
初日から部下の一人・狡噛慎也に
自らの判断の結果怪我をさせてしまった朱の
監視官としての役目はどうなっていくのでしょうか。
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監視官 常守朱のネタバレとその後の展開は？
狡噛に怪我をさせてしまったことで落ち込む朱は
公安局のキャリアに自分が向いているとは思えないと悩みます。
友人たちはシステムで適性が出たのだから間違いないと
彼女を励まし朱自身もその考えを疑っていませんでした。
「あんたと違って自分たちにはコレしかない、
シビュラが決めた未来を疑いもせずに鵜呑みにしていればいい、
それがこの街の正しさなのだから」
しかし部下である縢のとこの言葉になにか思うところができはじめます。
その矢先に起こった事件、狡噛にあんたはどうしたいのだと問われ
朱はシビュラシステムではなく自分の意志をもって彼らに命令を下します。
狡噛の言葉や態度に彼とはいいコンビになれるかもしれないと考える朱。
監視官 常守朱
しかしこのときの彼女はまだ人の心の奥底にある計測しきれない
深い闇を狡噛のことを何一つ理解できていませんでした。
潜在犯だからという理由で人を侮蔑したりしたくない
執行官たちのことを大切な同僚だと考える朱。
そんな彼女のことを上司である宜野座はおろかだと考え
彼の父親である執行官・征陸はチームをまとめ上げるだけの
力がある気がするとまるで正反対の意見です。
狡噛から信じろと言われ朱自身も
彼のことを信じられると思っていました。
しかしある事件の際、彼女は猟犬でなく
刑事でありたいと言っていた彼のまなざしに
まぎれもない肉食獣の気配を感じてしまいます。
彼らは所詮社会から弾かれた犯罪者なのか、獣なのか
それとも自身と同じ人間なのか・・・。
朱の葛藤、そしてシビュラによって管理された
社会への疑念は続いていくこととなります。
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監視官 常守朱の感想は？
フジテレビのノイタミナ枠で放送されていたアニメ
「PSYCHO-PASS」のコミカライズ版ですね。
タイトルが異なるのでてっきりスピンオフ作品なのかと
思っていたんですが・・・
単純にアニメのコミカライズ版でした。
もし同じようにスピンオフを期待して
購入を考えている人がいるならば
注意しておいた方がいいかもしれません。
とはいえ中身は絵柄もストーリーも非常にアニメ二忠実です。
特にイラストはアニメのものとほぼ同じタッチで
描かれていて違和感なく読めました。
たまにコミカライズ版になると
絵が全然違う！みたいな作品ありますよね。
そのあたりの心配はせずに済むと思います。
ストーリーもアニメの内容を忠実になぞっています。
監視官 常守朱
とにかく情報量が多い作品なので文字になった方が
わかりやすく感じる部分も多かったですね。
アニメでみている時はすーっと右から左へ
流れていっていた部分も多かったので・・・。(笑)
全てが数値化された世界でその数値から
弾き出された結果を幸福だと
正しいと信じて人々が暮らしているという世界は
どこか歪で不気味な雰囲気があります。
恐らく我々は執行官のみんなの言葉や思想の方が
余程理解できるんですがこの作品内ではそれは異端だという・・・
有名なTRPGのパラノイアに近い世界観ですね。
コミカライズ版は全6巻で完結しているので
手軽に読めるところも嬉しいです。
アニメ二期や映画も制作された作品なので
ぜひ手に取ってみてください。
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