六花チヨ先生の作品のIS(アイエス) ~男でも女でもない性~。
IS(インターセクシャル)という
男でも女でもない性をもった人々。
2000人に1人という決して少なくはない割合で存在する彼らは
世間の偏見と闘いながら今日も生きています。
自分は男なのか、女なのか、悩み続けるISたちの未来は・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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IS 男でも女でもない性のあらすじは?
女として育ったものの戸籍の欄は空欄のヒロミ。
外見も女性のようにみえる彼女でしたが体の中には
精巣と卵巣が一つずつ存在し癒着した膣とペニスのように肥大した
クリトリスをもつ男でも女でもない存在でした。
産まれたときからそのような身体を持っていた彼女
しかし母親は身体のことを何も教えてくれませんでした。
中学生になっても生理は来ない胸もろくに膨らまない
反対に声は徐々に低くなり体毛が濃くなり始めるヒロミ。
自分は女ではないしかし男でもない・・・。
悩みながら思春期を迎えた彼女がISという存在だと気が付いたのは
自分で色々なことを調べられるようになった高校生になった頃。
母親さえも背を背けてきたこの事実と
どう向き合っていけばいいのか・・・ヒロミは悩みます。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~
しかし恋を知った彼女は身体だけでも
女になりたいという一心から
造膣手術を受けようと病院に足を運びます。
しかしそこで受けた仕打ちは
まるで実験動物のモルモットのような扱い。
おまけにそのことがきっかけで職場の人間にも
自分がISだということがバレてしまい・・・。
結局自分は手術をしても人とは同じには慣れない・・・。
そのことを痛感させられたヒロミは
彼氏とも別れることを決め一時は死すら考えます。
しかし母親が自分の将来をずっと考えていてくれたこと
戦っていてくれたことを知り
自分の身体と向き合って生きていくことを決意。
講演活動やセミナーで自分のことを話し
ISのことを多くの人に知ってもらう活動を始めます。
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IS 男でも女でもない性のネタバレとその後の展開は?
コミック2巻からは完全に主役が変わり
春というISの子とその家族の物語となっていきます。
冷めた家庭で育った陽子はバイト先で
パティシエの青年と出会います。
彼・タロウと結婚し身籠った彼女はやがて一人の子を出産・・・
幸せな家庭が作れるそう信じて疑っていませんでした。
しかしそんな二人に告げられたのは
子どもが男でも女でもない性を持つISだということ。
子どもの性別を自分たちが決める。
おまけに将来的には体力不足などの体の不調や偏見
差別に晒される可能性が高いという
医者の言葉に陽子はショックが隠せません。
悩み苦しむ陽子でしたがわが子と直接触れ合ったことで
ISであってもこの子は自分たちの子だと認識。
どちらかに性別を決めておいた方がいいという医者の言葉に
この子はISとして育てていく
ISとして幸せになれる道を探していくと告げます。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~
そうして春に産まれみずみずしい若葉のように
光に向かって伸びていくようにと
その子は「春」と名付けられました。
しかし現実は厳しく嵌頓ヘルニアの手術の際見つかった
精巣を取り除くことになってしまったり
周囲に何度も春のことを説明することになったりと
心身ともに苦労は絶えません。
しかし周囲の支えや助けもあり
陽子はその後3人の子供を設けます。
春、夏、秋、冬・・・
それぞれ四季の名前を付けられた子供たちには
春の身体のことを全て話し四人で支え合って
生きていくようにと言い聞かせて育てます。
春が男の子として育っていくのか
女の子として育っていくのか・・・。
この時は両親も兄弟もそして春自身も
どうなるのかわかりませんでした。
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IS 男でも女でもない性の感想は?
色々とそして非常に考えさせられる作品でした。
あらすじを読んでいわゆる両性具有をテーマにした
話ということはわかっていたんですが
恥ずかしながら私はそういった存在は正直
ファンタジーの世界のものだと思っていました。
ですが本作を読み2000人に1人という割合で
実際にISと呼ばれる人が存在していることを知りました。
これは作中でも触れられていましたが実際に考えてみると
決して少なくはない割合だと思います。
しかしそれほど認知されていないのが現実であり
作品内ではそのことについても理由などが言及されています。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~
1巻はオムニバス形式で2つのショートストーリーが入っており
2巻からが長編の「春編」がはじまります。
ISとして生まれてきた春が生まれたときから
幼少期、小学校、中学校・・・と徐々に成長していく様子
そしてその度にぶつかる悩みなどが繊細に丁寧に描かれています。
メインとなって描かれているのは高校生編でしょうか。
そして大人編も割と長いですかね。
成長するごとに周囲からの偏見や差別に
悩まされるようになる春ですがそれでも
前を向き生きる姿には色々と考えさせられます。
ISという言葉を知らない人にこそ読んでほしい作品です。
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